むかしむかし、ある所に…
鷹匠の男がいました。
彼は、負傷した鷹の傷をある薬草を使って
たちまちに治すと評判でした。
人々は、その草の名前を尋ねましたが、男は決して教えようとはしませんでした。
ところがある日、その男の弟が、うっかりその草の名前を話してしまいました。
男は、怒りのあまり、刀で弟を切り殺してしまいました。
その時、弟の血しぶきがその薬草にかかり、葉に黒いしみを作りました。
そして、その事件以来…
その薬草の葉に、黒いしみが浮かび上がるようになった…
と言われています………
その薬草というのが、「弟切草」です。
聞いたことは、あるのではないでしょうか?
黄色いかわいらしい花を咲かせるのですが、
花屋では、主にその後にできる「実」を売っている事がほとんんどで
「弟切草」とは呼ばず、「ヒペリカム」として売られています。
とても可愛く、花束やアレンジに使われ、真っ赤な色や薄いピンク・白・緑色をしたものまであります。
ただやはり、昔のお話ししの通り、最初はないのですが、時間がたつと葉に赤黒いしみが
ポツリポツリと出てきます。
昔の由来を知っている方は、あまり縁起が良くないと言って、お祝の花束には入れないようにする方もおられますが
現在では、あまり気にせず使うことの方が多いです。
気になる方は、葉を取って、「実」だけを使うなど工夫してもいいかと思います。
名前は少し怖いのですが
「実」は、とてもかわいらしくて素敵です。
白いヒペリカムを染めたこんな変わり物もたまにいたりします。↓
ぜひ、お花屋さんをのぞく時には、見てみて下さいませ。
もしかしたら……赤黒いしみが浮き出しているかもしれませんよ。。。( ̄▽ ̄*)
mio
最新記事 by mio (全て見る)
- 小さなお庭の小さなマーケット始動しました - 2021年9月13日
- レンタルスペースできました - 2020年11月25日
- お墓参り代行を茅ヶ崎ですることになりました - 2020年8月28日
この記事へのコメントはありません。